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企画展|中村裕紀 写真展「収 斂 花 Convergence Nodes : Duration(∫)」2025.11.15-11.30

〈ZONE〉にて中村裕紀 写真展「収 斂 花 Convergence Nodes: Duration(∫)」を開催いたします。

中村 裕紀 写真展|双華 Convergence Nodes: Duration(∫) and Discreteness(Σ)

収 斂 花 Convergence Nodes: Duration(∫)
会 場 starnet ZONE
@starnet_mashiko

収 斂 華 Convergence Nodes: Discreteness(Σ)
会 場 Art into Life
@art_into_life.jp

期 間 2025年11月15日(土)–11月30日(日)
時 間 11:00-17:00(水・木曜休廊)
会 場 ZONE

◾️作家メッセージ

本企画『双 華 Convergence Nodes: Duration(∫) and Discreteness(Σ)』は、持続と離散という二つ の時間位相を写像過程に織り込み、その相補双対性を知覚化する実践です。ZONE では〈収 斂 花:Duration(∫)〉、Art into Life では〈収 斂 華:Discreteness(Σ)〉を配し、二会場で同時並置展示します。

− かつて時を測る器であった水 −

『日本書紀』天智十年(671)四月条には、宮中に水時計「漏刻」を据え、候時に応じて鐘鼓で時を告げた旨 が記されており、これが日本における公的時報の嚆矢とされています。その源流は、紀元前 14 世紀のエジプ ト新王国期の流出式の水時計(クレプシドラ)や、紀元前 1 千年紀のバビロニアにおける水量計時法に遡り、 中国では戦国期から漢代にかけて浮箭を備えた「漏刻」として制度化され、日本へ伝来しました。

本展では、その来歴に呼応して、音響効果の専門家・高野昌昭(1927‒2007)が自作の音具システム「水琴竹」 を用いて 1978 年に雫の音のみを録音した《しずくたち》[復刻音源: Art into Life(2025)]を空間音響の 核に据え、持続的時間位相を写像過程に織り込んだ水景を中心に展示します。

ZONE は、場の開きに重心が置かれた開放型・残居想的なホワイトキューブです。そこに内在する「住まう」 という身体感覚は「佇む」ための様態へと移ろい、緩やかな刻が流れています。雫の響きのうちに、ひとときのしじまをお過ごしいただけましたら幸いです。 

<プロフィール>
中村 裕紀|写真家
独自の思考アーキタイプ〈9bits〉を核に、歴史学・哲学・理論物理学・数理情報学の諸相を越境的に編み結び、持続と離散の時間位相を把捉し、その二相構造を写像過程へと織り込み、〈双華〉シリーズとして理論と光学的実践の往還を通じ、顕と幽のあわいに揺らぐ幽玄性を探究している。

主な受賞歴
PX3(Prix de la Photographie, Paris)
• 2016 People’s Choice 1st Prize  — Fine Art 
• 2016 Gold — Nature
• 2017 1st Prize — Nature
• 2017 Gold — Fine Art

◾️入場料
無料(作品を展示・販売します)

◾️カフェ・ストアのご案内
starnetのカフェ、ストアは通常営業しております。どうぞ、ご利用ください。
open 11:00-17:00(L.O 16:30、ランチは売り切れ次第終了)

◾️駐車場
坂の下の店舗脇、坂の上の駐車場をご利用ください。
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